アマチュアボクシングの魅力
もうかれこれ30年近くプロボクシングを観ているが、最近になってプロボクシングとアマチュアボクシングの交流が増えてきて、アマチュアボクシングを観る機会が増えた。
そこで意識してアマチュアボクシングを観てみると、プロボクシングとは違った面白さを感じるようになった。
いいタイミングでおとづれたビッグイベント「東京オリンピック2020」、メダルを獲った並木月海選手や入江聖奈選手の試合を観て、紙一重でパンチをかわし、相手のわずかな隙間を狙ってパンチを当てる、そんなプロボクシングとは違った「ポイントを奪う技術」を目の当たりにして、1度は生で観戦したいなと思うようになった。
金メダリスト入江聖奈選手のラスト大会
東京オリンピックで金メダルを受賞した「入江聖奈」さんが出場する「全日本ボクシング選手権大会」。「入江聖奈」さんは大好きなカエルの研究のため大学院に進むので彼女のボクシングが観れるのはこの大会が最後となる。
今年(2022年)の「全日本ボクシング選手権大会」は11/22~11/27に行われる。都合が合い私が行ったのは11/26で準決勝の日だった。
会場は墨田区総合体育館。総武線の錦糸町駅からすぐのところでアクセスがいい。
入場料は無料、席は選び放題
9時に開場、10時試合開始というので、余裕をもって9時半くらいに到着した。
なんとこの大会、入場料は無料。
東京オリンピックのメダリストが見れるというのに驚きだ。
入り口ではパンフレットと大会グッズ(Tシャツとかパーカーなど)が売られていたので、せっかくなので大会や選手の力になれればとパンフレットを購入したが、中身は選手紹介とかは無く面白いものではなかった(Tシャツにすれば良かったかな)。
しかも、この時間、まだ観客は少なく、席は選び放題。
それなら良い席にしようと、最前列を確保した。
プロボクシングなら数万円はするであろうこのような最高の座席、それが無料とのこと、なんとも贅沢な観戦になった。
銅メダリストの並木月海選手の魅力
アマチュアボクシングは3ラウンドの勝負なので非常にスピーディー。プロボクシングにあるような様子見のラウンドはなくゴングと同時にエンジン全開だ。また良いパンチがクリーンヒットするとダウンが告げられ、何度かもらうとRSC(途中ストップ)もある。
そして3試合目には東京オリンピックのフライ級で銅メダルを獲った並木月海選手が登場、まるでマタドールのようなフットワークに、放たれるパンチはキレと迫力が違う。小柄な身体から放たれるビッグパンチは今日見たボクサーの中でも群を抜いていた。
さすがメダリストといった感じ。
試合後はたくさんの報道陣の方に囲まれていた。
しかし強さにも驚いたが、その可愛らしい姿にも魅了されてしまった、やはり戦う人というのは男女問わず美しい(今日からファンになります!)。
試合はスピーディーだが試合数がすごい
プロボクシングとは違って進行が早い。
ポンポンと試合が進んでいく。しかしこの大会はポスターに「女子12階級、男子13階級」と書いてある。この日は準決勝なので階級の2倍?、もしかして50試合?
女子が終わってから男子となるが、昼には帰らねばならないので、途中までしか観れないな。
うむむ残念。
WOWOWのボクシング番組でお馴染みの高柳アナウンサーも会場にいてお仕事、勝利選手にインタビューしていた。
金メダリストの入江聖奈選手はスターの輝き
東京オリンピックのフェザー級で金メダルを獲った入江聖奈選手が登場。
入場から表情明るくリラックスした様子。
試合が始まるとすぐに距離感を支配し、スピードあるパンチで相手を翻弄した。また少しトリッキーなスタイルにも見えた。そしてあっさりと1ラウンド(90秒くらい)でRSC勝利だった。
この大会で引退してしまうのが非常に残念なほど強かったし、最初から最後まで笑顔なところは人を引き寄せる魅力ある女性だと思った。
アマチュアに関心がいくのは当然の流れ?
プロ野球のファンが高校野球に趣味を広げ「高校野球大好き芸人」のような番組に出るかのように、ボクシングファンの私がとうとうアマチュアボクシングに手を出してしまった。
この中からプロを目指す選手もいるだろうし、アマチュアの大会に出続けて活躍する選手もいるだろう。
兎にも角にも私のアマチュアデビューは大満足の一歩となった。
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