血中酸素とは
ガーミン(GARMIN)のスマートウォッチ(Instinct2)では血中酸素を計測することができる。血中酸素とは文字通り血液中に取り込まれた酸素量のこと。この値を知ることによって効果的に運動能力を向上させたり、健康促進のサポートに役立てることができるらしい。
(ただしスマートウォッチで計測される血中酸素は医療向けではないものがほとんどでガーミンについてもあくまでも一つの目安の値として捉えてくださいとのこと)
血中酸素の計測方法
血中酸素(=血中酸素飽和度)には「SpO2」と「SaO2」の2種類の種類がある。どちらもほぼ同じ値になるので比較的測定が簡単な「SpO2」を単に血中酸素(血中酸素飽和度)と呼ぶことが多い。
SpO2 | パルスオキシメータのように皮膚を経由して計測する |
SaO2 | 実際に血液を採取してチェックする |
血液は赤血球があることで赤く見えるのだが、その赤血球の中に含まれるヘモグロビンが酸素と結合することでより鮮やかな赤色となる。パルスオキシメーター(以下の写真)のような計測器はその赤さを光を当てて測定していて、赤色の度合いをみて血中酸素(血中酸素飽和度)を測定している。
血中酸素の値を計測する目的
一般的には、標準とされる血中酸素の値が96〜100%で、90%を下回ると低酸素状態と診断される。
上の方で記したとおり、スマートウォッチで計測される値は医療向けでは無いので、体調を把握することに重点をおくと以下のケースで活用できる。
【日中の低下】
気圧低下などの環境的な変化や体調悪化の前兆がわかるかもしれない。
【運動中の低下】
もし運動中に血中酸素の値が上記の値より低くなっている場合は無理をしすぎている可能性があるので、負荷を減らしたり休憩を増やしたりして平常値をキープできる様に調整するのが望ましい。
【睡眠中の低下】
また睡眠時に血中酸素が頻繁に90%を下回るようだと、治療適応のある「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるので注意が必要だ。
ガーミンのスマートウォッチで計測する
ガーミン(GARMIN)のスマートウォッチ(Instinct2)の設定には、血中酸素について、①計測しない、②1日中計測する、③睡眠時のみ計測する、の3つから選ぶことができるが、計測にはとてもバッテリーを消費するので私は「③睡眠時のみ計測する」に設定している。とある1日の計測は以下のようになる。
平均値としては(96%をやや下回り理想的な値では無いが)緑のラインなので問題はなさそう。ただ最低値が85%という時間帯があるので、「睡眠時無呼吸症候群」を意識しなくてはいけないのかもしれない。眠りが浅い感じもあるし気になるな。
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